男性更年期障害3.LOHについて

■LOHとは?

ストレスを感じていらいらする、不安な気持ちになる、疲労を感じる、

ほてりや発汗がひどい、などの症状を感じることはありませんか?

 

これらの症状を多く感じる場合、男性更年期障害の可能性が考えられます。

加齢に伴いテストステロン値が低下することによる病候をLOH症候群と呼びます。

 

LOH症候群は、「late onset hypogonadism」の頭文字から名付けられたものです。

2型糖尿病の患者に高頻度に見られます。

 

テストステロンは男性ホルモンと呼ばれており、一次性徴では胎内での外性器の形成、

および思春期における二次性徴の表現などの働きがあります。

すなわち、テストステロンは、性衝動の発来と精子形成には必須であるといえます。

 

また、成人においては、筋肉量や強度の維持、性欲の誘発などといった

高次精神機能にも関係しています。

そのため、テストステロンの値が低くなり、ホルモンバランスに乱れが生じると、性機能や認知機能、

気分障害や内臓脂肪の増加、筋肉の減少などの症状を引き起こします。

男性更年期障害3.LOHについて

■LOHの主な症状

LOH症候群の具体的な症状としては、

 

性機能低下勃起不全、認知機能の低下、疲労感、

 

抑うつ、気分変調、睡眠障害、筋力低下、

 
内臓脂肪の増加、骨粗鬆症などのリスク増大などがあげられます。

 

これらの症状はQOL(生活の質)の低下にも関与しています。

 

 

男性更年期障害3.LOHについて

■LOHの主な治療

上記で説明したように、LOH症候群はテストステロンの低下により

ホルモンバランスが乱れることで引き起こります。

そんなLOH症候群の治療には、ホルモン補充療法(ART)が行われています。

 

ARTの方法には、経口剤、注射剤、皮膚吸収剤などがありますが、

日本国内では注射剤のみ保険が適応可能です。

 

ARTを受けると、ホルモンバランスの乱れが改善され、筋肉量や筋力、骨密度、

気分、性欲、健康感の向上が見られます。

 

しかし「LOH 症候群診療ガイドライン」検討ワーキング委員会の

「加齢男性性腺機能低下症候群 診療の手引き」によると、

ARTでは副作用が起こることもあると言われています。

 

ARTの副作用としては、

たとえば血中遊離型テストステロンが低い場合には「心血管系疾患」が観察されています。

 

また、高用量テストステロンを使用した場合には

血中HDLコレステロール低下といった「脂質代謝異常」や性腺機能低下症患者における「多血症」、

メチルテストステロン・ウンデカン酸テストステロン・エナント酸テストステロン投与における

「肝機能障害」、「睡眠時無呼吸症候群の悪化」などが観察されています。

 

さらに、こうした症状以外にもニキビや体毛の増加、潮紅といった症状が観察されています。

 

なお、ARTは体質によって悪性度の高い前立腺がんを

高頻度に経験するというデータも臨床試験において報告されているため、

ARTの治療は信頼できる医師に相談しながら検討することが望ましいといえるでしょう。