男性更年期障害2.PADAMについて

男性ホルモン欠乏症、PADAMとは?

PADAMは「Partial Androgen Deficiency in the Aging Male」の頭文字から名付けられたもので、加齢男性の男性ホルモン欠乏症を意味します。

男性の血液中総テストステロン(男性ホルモン)の値は、80歳になると20歳~50歳時の60%まで低下するといわれています。加齢と共に男性ホルモンが減少していくことは生理的な現象です。

 

しかし、PADAMの症状には、更年期における社会的役割の変化、自らの限界や老いの実感、筋力や性機能の低下といった、社会環境や身体面の変化による心理的ストレスも大きく関与しています。

 

心理的ストレスの耐性やストレス反応としてあらわれる症状は、個人によって異なるものです。そのため、心理的ストレスによっては、PADAMの症状の現れ方に違いが生じるかもしれません。

男性更年期障害2.PADAMについて

PADAMの主な症状

PADAMの主な症状は、精神・心理症状、身体症状と性機能関連症状の3つに分かれるとされています。

 

・精神・心理症状・・・睡眠に関する問題、不安、抑うつ、いらいら感など

・身体症状・・・動悸、疲労、筋力低下、ほてり、多汗、関節痛、筋痛、手足のこわばりなど

・性機能関連症状・・・性欲減退、性的能力の衰え、早朝勃起回数の減少など

 

なお、これらの症状の中には、うつ病との関連が強いものも多くみられます。実際に、男性更年期外来の受診者の中にはうつ病患者が混在していたこともあるようです。

そのため、病院などでPADAMの診療を受ける際には、うつ病との識別に注意してもらう必要があります。

男性更年期障害2.PADAMについて

PADAMの治療

PADAMの治療には、抗うつ薬やカウンセリングなどを用いた治療法、低下状態にあるテストステロン(男性ホルモン)の補充法などがあります。

 

後者のテストステロン補充法では、男性ホルモンの標的臓器といえる前立腺の増殖を促進することで前立腺がんの顕性化を促す可能性があるといわれています。
そのため、決して容易に考えることなく、医師から十分な説明・注意点を聞いた上で治療の意志決定をしましょう。

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