男性更年期障害の原因とは

■テストステロンの減少が男性更年期障害を引き起こす

男性更年期障害には、テストステロンという物質が関与しています。

テストステロンとはいわゆる男性ホルモンのことで、脳、骨、筋肉、腎、心血管系、精巣、陰茎、前立腺、毛包、皮脂腺、造血細胞、免疫系など、全身ヘ作用します。

テストステロンは、筋肉の量と強度を保ったり内臓脂肪を減らしてくれるほか、性欲を高めたり、血をつくったりもします。集中力や記憶力などの高次精神機能へも有益に働き、身体の健康維持には必要不可欠な物質といえます。

しかし、テストステロンは年齢と共に減少し始めてしまいます。

テストステロンが減少すると、勃起能の低下、気分変調、睡眠障害、筋肉量の低下、内臓脂肪の増加、体毛や皮膚の変化など、身体で様々な不調が生じるようになります。これが、男性更年期障害です。

男性更年期障害は、テストステロンの減少によって引き起こされてしまうのです。

なお、更年期障害の症状が身体のあらゆるところで起こるのには、テストステロンがほぼ全身に作用する物質であること身体の所々でテストステロンの欠乏が生じていること、などが関係しているようです。

男性更年期障害の原因とは

■男性更年期障害になりやすい人、なりにくい人

男性更年期障害には、「なりやすい人」と「なりにくい人」がいます。

前項でお話した通り、男性更年期障害の発症には、睾丸ホルモンのテストステロンが関与しています。

テストステロンは、男性の身体に生まれ持って存在するものです。

しかし、生まれ持ってのテストステロン量は人によって異なり、多い人もいれば少ない人もいます

もともとテストステロン量の多い人は、テストステロンの分泌が減少し始めても欠乏へと至りにくいことから、自立神経への影響が出にくく、男性更年期障害になりにくいといえます。

それに対し、もともとテストステロン量が少ない人はテストステロンの分泌が減少し始めるとテストステロンが欠乏気味になり、男性更年期障害を発症するリスクが高くなるといえます。

また、男性更年期障害は自律神経症の一種であることから、自立神経に乱れのある人も発症しやすくなります。

個人差はありますが、ストレスや抑うつ、気分障害や不安障害などは自立神経に悪影響を及ぼし、テストステロンの減少を促進させます。

つまり、ストレスや不安をためこみやすい人のほうが、そうでない人よりも、男性更年期障害を発症する確率が高くなるといわれています。

 

男性更年期障害の原因とは

■過剰なストレスは更年期障害の引き金となる

年齢と共に減少していくテストステロン。

そんなテストステロンをより減少させてしまうのが、ストレスです。

職場や家庭などで知らず知らずのうちに蓄積されたストレスは、テストステロンの減少を促進させ、男性更年期障害を発症させる引き金となります。

男性更年期障害を予防するためにも、趣味やスポーツなどに打ち込む時間を設け、定期的にストレスを発散させることが大切だと考えられます。