男性頻尿を引き起こす2つの原因

■男性頻尿の原因1.過活動膀胱

頻尿は、「昼間排尿が7~8回以上、夜間頻尿が2回以上」または、「不随意あるいは無意識な尿の漏れが社会的に、また衛生上の問題となる状態」だといわれています。

そんな昼間頻尿や夜間頻尿は男女共に発症する可能性がありますが、男性の場合は主に2つの原因によって引き起こされます。

その原因の1つが「過活動膀胱」です。

過活動膀胱は、近年世界的に使用されるようになった比較的新しい病名です。

下部尿路機能には排尿機能と蓄尿機能があり、通常時は排尿にかける時間が極めて短く、生活のほとんどが蓄尿状態で過ごします。

また、蓄尿状態を維持するために特別な努力を必要としません。

ところが、蓄尿機能に障害が出ると、排尿状態と蓄尿状態のバランスが逆転してしまい、排尿にかける時間が長く(トイレが近く)なってしまいます。

これが、過活動膀胱です。

具体的な症状には、昼間の排尿回数が多くなる「昼間頻尿」や排尿のために夜間に目が覚めてしまう「夜間頻尿」、不随意に尿漏れを起こす「尿失禁」などが挙げられます。

男性頻尿を引き起こす2つの原因

■男性頻尿の原因2.前立腺肥大

もう1つの原因が「前立腺肥大」です。

前立腺肥大は、肥大した前立腺が尿道を圧迫する病気です。

前立腺は、男性だけに存在する臓器です。精子の一部を作るだけでなく、精液中の精子を守ったり、運動を助けたりしています。

膀胱の真下にあり、真ん中には細い穴が上下に貫くように開いています。その穴の中を尿道が通っています。

そのため、膀胱に貯蓄された尿は、前立腺に開いている細い穴を通って、排出されます。

この前立腺が肥大すると、尿道を圧迫し、残尿感や頻尿、排尿困難などといった症状を引き起こします。

 

男性頻尿を引き起こす2つの原因

■その他、男性頻尿にはこんな理由でも起こる

前立腺肥大によって、尿道が圧迫されると尿が出にくくなってしまいます。

無理に排尿をしようとすると、膀胱に過剰な負担を与えるため、過活動膀胱が併発してしまうこともあるのです。

過活動膀胱や前立腺肥大は、加齢によって発症する患者が増加しますし、骨盤底の筋群、筋膜、靭帯などが脆弱化することで、発症することもあります。

昼間頻尿になると仕事に支障をきたすこともありますし、夜間頻尿になると夜トイレに行きたくなって目を覚ますため、慢性的な睡眠不足を引き起こすこともあります。

昼間頻尿にせよ、夜間頻尿にせよ日常生活に影響が出てくることは確かであるため、「もしかしたら……」と思ったら、早めに専門医へ受診することをおすすめします。