場所別 あなたの鼻息が臭い3つの理由

最近なぜだか鼻息が臭い。朝昼晩と口をしっかり磨いているはずなのに、鼻からドブのようなニオイがすることはありませんか?自分自身では気づきにくいものですが、妻や子供などの家族、上司や部下など職場の人間からの指摘で気づくこともあります。

鼻息の臭いを気にしながら生活するのは辛いことです。健やかな息を取り戻して活き活きと生活したいですよね。

実は、鼻息が臭い原因は鼻だけに留まらず、内臓の疾患から来ることがあります。鼻息が臭い原因と対処法についてご紹介します。

場所別 あなたの鼻息が臭い3つの理由

鼻息が臭い原因

鼻息が臭い原因は、大きく分けて鼻や口、内臓の3つの原因があります。以下では、発症箇所ごとに臭さの原因となる疾患と発生メカニズム、鼻息の臭い、治療法について見ていきます

鼻が原因の場合

まずは、鼻に原因がある場合です。鼻が臭い箇所によって疾患や対処法が異なりますので、それぞれ分けて見ていきます。

鼻の中や奥

鼻の中や奥から臭いがする場合は、蓄膿症(副鼻腔炎)です。蓄膿症(副鼻腔炎)では、風邪ではないのに鼻づまりや鼻水の症状を伴います。

ニオイ

炎症により膿が溜まっており「生臭い」ニオイがします。具体的には、「魚の腐ったニオイ」「硫黄の様なニオイ」「便のようなニオイ」「ナンプラーのようなニオイ」「ドブのようなニオイ」と表現されることがあります。

ニオイの発生メカニズム

蓄 膿症(副鼻腔炎)の主な原因は風邪です。風邪によって引き起こされた鼻の炎症が、口腔と鼻腔を形成する副鼻腔まで広がり蓄膿症(副鼻腔炎)を引き起こすの です。ほかに、花粉症やダニ、ペット、ハウスダストなどによるアレルギー症状や、鼻腔の内部を左右に仕切る鼻中隔が極端に曲がっていることで炎症が生じる こともあります。

蓄膿症(副鼻腔炎)で悪臭が生じる原因は、黄色ブドウ球菌が原因です。黄色ブドウ球菌は誰の鼻の中にも存在する常在菌で、鼻に進入するウィルスを駆逐する役割を持っています。しかし、炎症がひどくなると数が増殖し、悪臭が発生してしまうのです。

治療法

鼻 水をすすらずに外部に出すことが治療の基本です。自身でできる治療法には、鼻水をティッシュに出すか、0.9%の「鼻うがい」をして鼻腔内の膿を出す方法 があります。耳鼻科でできる治療法には、鼻のつまりを吸引し定期的に鼻洗浄するか、抗生物質を投与してもらう方法があります。

また、アレルギーの原因となるハウスダスト対策として、こまめな部屋の掃除や空気清浄機の導入があります。

鼻の横や下

鼻の横や下などの鼻表面が臭い場合は、小鼻の角栓が原因です。また、症状がひどい時は脱漏性皮膚炎の可能性もあります。

ニオイ

小鼻の角栓は皮脂であるため、「脂特有のスルメのようなニオイ」がします。人によっては、便臭の場合もあります。脱漏性皮膚炎の場合は、「ドブ臭いニオイ」がすることがあります。

ニオイの発生メカニズム

小鼻の角栓が原因の場合、皮脂が空気に触れ酸化することでニオイが発生します。

脱漏性皮膚炎が原因の場合、マラセチアというカビの一種が原因となっている可能性があります。マラセチアが皮脂を「遊離脂肪酸」に分解し、皮膚を刺激することで炎症が生じると考えられているからです。

マ ラセチアは、誰の皮膚にも存在する常在菌で、皮脂腺から毛穴に存在しています。しかし、ストレス、ビタミンB不足、ホルモンバランスの乱れ、睡眠不足、過 度な洗顔、洗い残しにより皮脂が過剰に分泌されると、マラセチアは急激に増加し、脱漏性皮膚炎が引き起こされてしまいます。

治療法

小 鼻の角栓が原因の場合、小鼻の角栓を取り除くことが基本の治療法になります。まず、毛穴の中の皮脂や汚れを浮き上がらせるため、クレンジングオイルを使用 し小鼻の周りを丁寧にマッサージします。温かいお湯ですすぎ、洗顔石鹸で顔全体を洗います。それでも落ちない場合は、皮膚科で硫黄系の薬や内服薬を処方し てもらいます。

脱漏性皮膚炎が原因の場合、皮膚科を受診し内服薬やシャンプー、塗り薬などの抗菌剤を処方してもらいます。その上で、過剰な 皮脂の分泌を止めるために、「脂の多い食事からビタミンB群の多いバランスの良い食事に切り替える」「睡眠不足を補うためにしっかりと睡眠を取る」「スト レスを発散させる」「紫外線を避ける」「低刺激の洗顔料を使用する」など自分自身でできることを着実に実行していく必要があります。

鼻息

鼻 息が臭い場合は、高齢者に多い臭鼻症(鼻臭症や萎縮性鼻炎)の可能性があります。汚いかさぶたが鼻の中に多量につく真性萎縮性鼻炎が悪臭の原因です。通常 の社会生活を営んでいてもニオイが漏れてしまうため、周囲の人々に不快感を与えることがあります。そのため、精神的に悪い影響を及ぼし、うつ病や自律神経 失調症などを発症することがあります。

ニオイ

「酸っぱくて苦いニオイ」「腐敗臭」がします。

ニオイの発生メカニズム

はっきりとした原因は不明ですが、鼻の粘膜が薄いことで皮膚が硬くなり、鼻腔が広がって乾燥することが原因とみられています。鼻の中の粘膜が通常の皮膚に存在する細胞に変化し、粘液を分泌し細かいゴミなどの粒子を取り除く線毛という細胞を失ってしまうのです。

甲状腺異常やビタミン欠乏(ビタミンA、C、D)。ホルモン異常、自律神経障害、鉄欠乏性貧血、細菌などの関連性が疑われ、副鼻腔炎の手術による鼻の内部の組織や粘膜の大量の切除を経験した人に多く見られます。

真性萎縮性鼻炎による悪臭は、鼻腔粘膜の強い変化により汚いかさぶたが鼻の中に大量につくことによりニオイが生じます。重度の内出血を伴うこともあります。

治療法

かさぶたの形成を減らし、感染を抑えることが基本的な治療方針になります。パシトラシンなどの抗生物質を内服したり静脈から投与したりして菌を殺します。さらに、粘液の分泌を促すためにビタミンAやD、エストロゲンを経口薬やスプレー式鼻薬で投与することもあります。

口の中が原因の場合

口の中が原因となっている場合は、口が臭い箇所によって疾患や対処法が異なりますのでそれぞれ見ていきます。

歯が臭くなる場合、虫歯と歯周病が主な原因のため、口臭対策を行う必要があります。悪化している場合は、歯科医師の診察が必要になります。

ニオイ

「腐敗臭」「ドブのニオイ」「便臭」「公衆便所のニオイ」「腐卵臭」などと形容されることがあるように、強烈なニオイが発生します。

ニオイの発生メカニズム

虫歯の場合は、食べかすが発酵することが主な原因です。虫歯が進行すると、歯に大穴が空き食事後の食べかすが溜まってしまいます。虫歯でできた穴は歯磨きで取り除きにくく、食べかすに口内の細菌が発酵し悪臭を発生させます。

歯周病の場合は、歯周ポケットに潜む歯周病菌が唾液や食べかすに含まれるタンパク質、血液などを分解することが主な原因です。

治療法

虫歯でも歯周病でも、歯科医院での治療が必要になります。

虫歯の場合、虫歯の進行が初期なのか、浅いのか、神経まで達しているほど深いのかによって治療法が異なります。虫歯の進行が比較的進んでいない場合、フッ素塗布や歯を削ることで対処できますが、進行している場合は抜歯などの対処が必要となります。

歯周病の場合、歯周病の原因となるプラーク(歯垢)を取り除くプラークコントロールが主な治療法になります。歯ブラシやデンタルフロスを使用して、プラークが付着しやすい歯と歯肉の境目を丁寧にブラッシングします。

舌が臭くなる場合、舌の上にできる舌苔と呼ばれるものが原因の可能性があります。舌苔は舌の角質が主な成分で、ほかに細菌や食べかすなどが堆積してできます。舌の上には舌乳頭と呼ばれる細かいヒダがあり、ゴミが引っかかってしまうためです。

ニオイ

「乳製品のようなニオイ」「納豆のようなニオイ」「便臭」「公衆便所のニオイ」と形容されることがあるように、強烈なニオイが発生します。

ニオイの発生メカニズム

堆積した上皮や食べかすに口の中の細菌が反応して発酵し悪臭が発生します。

治療法

舌苔は、舌ブラシを使用した舌磨きで取り除くことができます。舌ブラシは、決して力を入れすぎず優しくあてがうように奥から手前に引くことがポイントです。最初は吐きそうになりますので、息を止めながら舌磨きをすると嘔吐反射を出すことなく磨くことができます。

内臓が原因の場合

胃や小腸、大腸、肝臓などの内臓の不調により鼻から悪臭が漏れることがあります。胃炎や十二指腸炎など消化器系の内臓が弱ることで発生する硫化水素や、お酒の飲み過ぎにより肝機能が著しく低下することで発生するアンモニアが悪臭の原因です。

胃液や腸液が逆流して起こる逆流性食道炎により、酸っぱい液体が喉奥や口内まで広がる「呑酸」という症状が生じることもあります。液体は刺激臭を伴っているため、鼻息が臭くなる直接の原因となることがあります。

ニオイ

「腐敗臭」「雑巾のニオイ」「便臭」「カビのニオイ」「アンモニア臭」「ネズミのニオイ」に例えられるように、強烈なニオイがします。

原因となる疾患

内臓の働きに悪影響を与える生活習慣が問題です。過度な飲酒は肝臓に負担をかけますし、過度の脂っこい食事による炎症が、胃のムカムカとして顕在化することがあります。便秘や睡眠時間の不足など生活リズムが不規則であることも原因となります。

ニオイの発生メカニズム

内臓が原因で悪臭が発生する場合、内臓の中のニオイが口元まで逆流してくる訳ではありません。胃や小腸、大腸、肝臓などの内臓の不調により硫化水素やアンモニアなどの悪臭成分が発生すると、悪臭成分は血液に溶け込みます。悪臭成分を含んだ血液が肺に達すると、肺の酸素と交換され、臭い息として鼻や口から漏れてくることになります。

治療法

まずは、内臓に負担をかける不規則な生活リズムを見直す必要があります。たとえば、肝臓や胃に負担をかける過度な飲酒や脂っこい食事の制限や、睡眠時間の確保、過労やストレスへの対処などです。

その上で内科を受診し、胃や肝臓の検査を受けます。胃炎の場合は、ヒスタミンH2受容体拮抗薬などの胃酸分泌抑制薬やスクラルファートなどの胃粘膜保護薬、塩化カルプロニウムなどの運動機能改善薬が処方されます。肝臓が悪い場合は、休肝日を設けるなどの対処がなされます。

加えて、口臭サプリメントを摂取すると、余分な口や内臓からの悪臭を無臭化してくれます。市販で売っている口臭サプリメントもありますので、セットでニオイ対策を行うと高い効果が発揮されるでしょう。