なぜにおうの?口臭の原因と予防法

あなたは自身の口臭について考えたことはありますか?

ある調査によると、約8割の人が「他人の口臭が気になる」と答えています。

口臭は自身では気がつきにくいものです。

そして、なかなか指摘しづらい問題でもあります。

あなたの口臭が他人に不快感を与えてしまうかもしれません。

口臭の原因を知って、予防を心がけましょう!

なぜにおうの?口臭の原因と予防法

口臭はなぜ起こる?

口の中には細菌が生息しています。

その細菌が、食べカスや古くなった細胞に含まれるタンパク質を分解することで口臭が発生します。

 

普段は唾液の抗菌作用により口臭が抑制されていますが、起床時や緊張した時等は唾液の分泌量が減るため、細菌が増え、口臭も強まります。

 

口臭の要因

口臭の要因は、大きく3つに分類することができます。

 

生理的要因

生理的要因とは、誰にでもある治療の必要のない口臭のことです。口内の自然な臭いのほかに、ニンニクやニラ、アルコール、キムチ、コーヒーに含まれるカフェインなどの食べ物が原因となって発生することもあります。

健康な人の口内でも通常200種類の細菌が数十億単位で存在していますが、嫌気性細菌が活発になると臭いの元になる「揮発性硫黄化合物(VSC)」を生成し、臭いが発生してきます。

嫌気性細菌が、食べカスや古くなった細胞、血液に含まれるタンパク質を分解することで有毒ガスが発生し口臭が生じるのですね。

揮発性硫黄化合物には様々な化合物がありますが、硫化水素(H2S)、ジメチルサルファイド((CH3)2S)、メチルメルカプタン(CH3SH)の3種類の成分が口臭の主な要因です。

細菌の増殖・活性化には口内の酸素不足が条件なのですが、唾液の粘度が高くネバつきが見られる時は酸素が欠乏しており繁殖しやすい条件が整っています。

特に繁殖しやすいのは、睡眠時と緊張時です。

睡眠時には口内の洗浄・殺菌機能を持つ唾液の分泌が抑えられており、爆発的に細菌が増殖してしまうのですね。

朝目覚めた時に口から刺激臭が感じられるのは細菌が原因だったのですね。

緊張時も睡眠時と同様に唾液が減少することで細菌が増殖します。

緊張によるストレスを受けると奥歯を噛み締めがちになり、舌と口内天井部分の空白である口内空間が狭まることで唾液が出にくくなるということです。
しかも、闘争と逃走の神経と呼ばれる交感神経が活発になり、サラサラした唾液は分泌されにくくなってしまうのですね。
ただ、生理的要因は後述の病的要因と異なり、適切な口腔ケアにより自身で口臭をある程度コントロールすることができます。

 

病的要因

病的要因とは、様々な病気が原因で発生する口臭のことで、さらに口腔内口臭と口腔外口臭に分けられます。

口腔内口臭は、口の中の病気が要因となり口臭が発生するものです。

病的口臭の90%以上は口腔内口臭であり、嫌気性の細菌繁殖による歯周トラブルが口臭を生み出します。

具体的には、虫歯や歯周病をはじめとして歯垢や歯石、舌の表面に付いた死んだ細胞の集まりである舌苔が要因となって発生します。

特に舌苔は口臭の要因の大部分を占めるため、定期的なケアが必要です。

また、歯と歯にくっつく石のような歯石は、歯垢(プラーク)が石灰化したもので、虫歯や歯周病、歯肉炎の要因となります。

歯石には、歯周病の原因となる歯周病菌(バイオフィルム)が1gあたり10億〜100億程度存在しているため、極力早い除去が必要になります。

口腔外口臭は、口内以外の病気が要因となり口臭が発生するものです。

肺がんや気管支拡張症などの呼吸器系の病気や、胃がんや食道気管支瘻などの消化器系の病気、肝臓がんや肝硬変などの肝機能障害、扁桃炎や咽頭がんなどの耳鼻咽喉系の病気、糖尿病が要因で発症します。

口腔外口臭は、口腔内口臭と比較して重大な病気が隠れていることが多く、早急な治療が必要となります。
病的要因の口臭は、病気を根本的に治療しなければ治ることはありません。

 

内的要因

ストレスや緊張で唾液の分泌量が減少するほか、胃が荒れ、消化不良を起こすことで口臭が発生します。

たばこを吸った後やお酒を飲んだ後の口の臭いは、一時的なものであるため、上記3つの要因とは異なります。

なぜにおうの?口臭の原因と予防法

口臭の予防法

誰しも口臭がありますが、日々のちょっとした対策で口臭を予防できることに越したことはないですよね。

そこで以下では、自身でできる口臭予防策を要因ごとに紹介していきます。

気になる方は要チェックの内容となっていますよ。

 

生理的要因による口臭の予防法

生理的要因による口臭の予防法生理的要因の口臭は、口臭の原因となる嫌気性の細菌を口から除去することが重要です。

細菌を除去するひとつの方法としては、朝昼晩の食事を摂ることが挙げられます。

空腹時は前回の食事から数時間が経過しており、口内細菌の繁殖の土俵となっている可能性があるのです。

そのため、ご飯や味噌汁、焼き魚などの食べ物や水分と一緒に胃袋まで流しこむことで、増えた口内細菌が減少する状態を作り出せる訳です。

 

もうひとつの方法は、口を刺激することで唾液分泌を促す方法です、

口を刺激する代表的な方法としては、歯磨きやうがい、ガムを噛むことが挙げられますが、頬をこする唾液腺マッサージも有効です。

唾液腺マッサージは、耳の手前の耳下腺、顎の横の顎下腺、顎の舌の舌下腺を順に刺激するマッサージです。

5~10回のローテーションで繰り返すと、高い効果が期待できます。

また、細菌以外にも食事から口臭が発生することがありますが、市販のサプリメント商品や食事の組み合わせにより口臭を軽減することも可能です。

爽やかな息の天敵であるニンニクは、緑茶を一緒に飲むことで驚くほど臭いを消すことができるようになります。

さらに、唾液のほかに水分も補給することで、嫌気性菌の繁殖を抑えた清潔な口内空間を保つことが可能です。

口呼吸は嫌気性菌を繁殖させますので、鼻呼吸を意識することでより高い効果を発揮することができます。

 

病的要因による口臭の予防法

病的要因による口臭は、病気の予防が口臭の予防に繋がります。

口腔内口臭の代表的な要因のひとつは舌苔であるため、舌磨きによる舌苔除去は口臭予防の近道です。

舌苔は歯垢と同じく取りにくい物質で、掃除をしなければ舌の表面に残り続けます。

そのため、専用の舌ブラシを使用して、舌の奥から手前に引くようにブラシを動かすと綺麗に汚れを取ることができます。

 

また、丁寧な歯磨きやうがいも歯周病や虫歯を予防するひとつの方法です。

歯周病や虫歯が進行すると、歯が溶けることによる発酵や、血や膿による口臭が発生するのですね。

歯周病や虫歯は基本的に歯の手入れ不足が原因となって生じるものですから、歯磨きに対する意識を変えなければなりません。

歯を磨く際は、時間を歯1本につき15秒かけ、歯茎に対して歯ブラシを斜めに入れることで、磨き残しを最小限に抑えて歯を磨くことができます。

能動的な日々のプラークコントロールが必要なのですね。

口腔外口臭の要因は、呼吸器系疾患や耳鼻咽喉系疾患、消化器系疾患など多岐に渡るため、ピンポイントに予防しにくいものです。

 

ただし、がんや腫瘍など生活習慣が原因となって生じる疾患が見受けられるため、規則正しい生活が病気の予防に繋がることが考えられます。

 

内的要因による口臭の予防法

ストレスを溜めないことがなによりの予防法となります。また、適度な運動や規則正しい生活を心がけることで、唾液の分泌に関わる自律神経のバランスが良くなります。

お酒の場合、アルコールがアセドアルデヒドに分解される際ににおいが発生します。タバコの場合は、ニコチンが血液の循環を悪くするので、唾液の分泌量が減少しにおいの原因となります。また、たばこのタールを舌や歯に付着したままにすると、口の中で口臭が発生しやすい環境になります。商談など大切な場に出る前日は、お酒やタバコを控えることをお勧めします。

 

上記に挙げた予防方法だけでなく、定期的に歯科検診を受け、自分にあった口腔内の清掃法を教えてもらうことで、より予防効果を高めることができます。

日頃から自身の口臭には気を使っていきたいですね。